ゲストハウスとは?特徴や楽しみ方を紹介します【用語解説付き】
はじめまして。熱海の guest house MARUYA で若旦那をしている杉です。ゲストハウススタッフとして働きながら、全国の宿にもたくさん泊まってきました。
そんな僕が、ゲストハウス初心者の方に向けて
・ゲストハウスの基本的な特徴
・どんな人が泊まっているのか
・楽しむためのポイントは何か
・etc
を徹底解説しています。
ゲストハウスの特徴
まず、みなさんが気になるであろう「ゲストハウスの特徴」を紹介していきます。一覧にすると下記の通りです。
特徴① 交流可能な共有スペース
特徴② 基本的には素泊まり専用
特徴③ 宿泊料金は施設によって違う
特徴④ 二段ベッドの相部屋スタイル
特徴⑤ トイレや風呂などは供用
特徴⑥ 食事は自分好みにカスタマイズ
それぞれ詳しく紹介していきます。
特徴① 交流できる共有スペースがある
ゲストハウスの最大の特徴といえば「交流」
普段、関わることのない人とコミュニケーションをとることができるのが特徴です。
そのため、その日に宿泊している人が集まれる共有スペースを兼ね備えている施設が多いと言われています。
最近は、共有スペースだけでなく、cafe & Barをやっているところも多く、宿泊者だけでなく、地元の人や日帰りの観光客とも交流できるところも増えてきています。
ちなみにguest house MARUYAは ”MARUYA Terrace ”というBARを併設しています。
特徴② 基本的には素泊まり専用
夕食や朝食は基本的に提供していない施設が多いです。
その代わりに、施設の近くのお店を紹介してくれたり、施設内の共有スペースでみんなで食事を作って食べることもあります。
食事はなぜかアジアン料理が多い気がします。
MARUYAは300円でご飯とお味噌汁の朝食サービスがあります。MARUYAの朝食を見る
特徴③ 宿泊料金は施設によって多様
価格の違いは施設の設備の違いだけでなく、サービスの内容が変わってきたりするので、必ずホームページをチェックしましょう。
低価格だと2000円台の施設もあります。また高価格帯だと10,000円を超えてくる場所もあります。
価格によって、食事がつくこともありますし、個室もホテルに近いようなところもあります。
特徴④ 二段ベッドの相部屋スタイル
部屋は4人から8人くらいの相部屋のドミトリーと呼ばれる部屋の中に2段ベッドが並べられているものが多いです。
ベッドもカーテンで簡単に仕切られている作りになっています。
最近は個室の施設も増えてきています。
MARUYAは布団一枚よりちょっと広い作りで、壁と鍵のつく扉で仕切られているので、他の施設に比べると個室間のあるカプセル風のゲストハウスになり、女性でも安心して泊まれます。
特徴⑤ トイレやシャワーなどは供用
シャワーやトイレ、洗面所は部屋についてることは少なく、基本は共有になります。
なので、使いたい時に誰かが利用していることもあるので、時間には余裕を持って行動することをおすすめします。
(朝のチェックアウト前は混むこともあります)
特徴⑥ 食事は自分好みにカスタマイズ
基本的に素泊まりになるので、食事は提供されません。しかし、ホテルや旅館と違い好きな物を自分で選べることができるのでカスタマイズできます。
ただ、自分で探すのも難しいと思うので、その場合はゲストハウススタッフにおすすめの食事処や居酒屋などを尋ねるのがおすすめです。
また施設によってはキッチンがついている宿もあります。近くのお店でテイクアウトするのもいいし、八百屋さんやお肉屋さんなどから買って自分で作ることもおすすめです。
どんな人が泊まっているのか?
アドレスホッパーやワーケーション滞在者
パソコン一台でリモートワークができるようになり、定住せずに全国各地で働いている人たちもよく宿泊しています。
MARUYAは歩いて30秒ほどの場所に自社でコワーキングスペースnaedocoを運営しています。
集中して行いたい場合、コワーキングスペースが近くにあったり、仕事しやす場所がある宿がおすすめです!
旅人やバックパッカー
料金が安価で泊まりやすいので、旅の人が泊まっていることが多いです。旅慣れている人はいろんな旅の話を聞かせてくれるので話してみると楽しいかも
若者のグループ
夏休みや春休みの長期期間は学生が多くなる時期です。
ゲストハウスの楽しみ方のコツ3選
コツ① スタッフに滞在の楽しみ方を聞く
チェックインの際にスタッフの方に楽しみ方を聞くのがおすすめです。
施設によっては当日のイベント情報を教えてくれることもあれば、街のイベントや行くべきスポットを教えてくれる施設もあります。
ちなみにMARUYAは、熱海の街案内をオリジナルマップを使って行っています。
一人ひとりに合わせて、熱海でどんな滞在をしたいのかを聞いて、お店の紹介、人の紹介、観光スポットの案内などをしています。
コツ② ラウンジや共有スペースに行ってみる
共有スペースにはスタッフや誰かしらがいると思うので、声をかけてみるのもおすすめです。最初の声かけは「どこからきたんですかー?」と聞いてみるのがおすすめです。
また、声かけづらい場合、本を読んだり、パソコンで何か作業をしていなければスタッフの人は話しやすいのでちょっと待ってみるのもいいかも。
その際は掲示板や何か案内など気になる感じで見てくれると尚話やすいかもです(スタッフも緊張しています笑)
コツ③ イベントに参加してみる
イベントは簡単に仲良くなれるいいタイミングです。
ゲストハウスでは食事のイベントやボードゲームなど大きなイベントから小さなイベントまでやっている施設もいくつかあります。
もし宿泊した日にイベントがあれば参加してみましょう。
ゲストハウスの意味と他の宿泊施設との違い
ゲストハウスの意味
ゲストハウスはアジア系で広がった簡易宿泊施設の名称になります。ヨーロッパ系ではホステルと呼ばれているところもありますが、意味はほとんど同じになります。
民泊との違い
似ている施設として、民泊やホステルなどがあげられますが、民泊には共有スペースがなく、スタッフも不在のところがあります。
また、民泊は一般の住宅を宿泊施設として使っているので規模も小さいところが多いです。
ホテルや旅館との違い
ホテルや旅館に比べると価格もサービスも全く異なってきます。
夕食が無い、アメニティーの種類が少ない、温泉がついていないなど、価格が安い分ゲストハウスはサービスが少ないです。
ゲストハウスのセキュリティーについて
貴重品の管理は?
ゲストハウスでセキュリティーボックスがついている施設は少ないと思います。
貴重品に関しては自己管理が原則です。施設によっては鍵のかけられるロッカーが使えるところもありますが、しっかりと管理はしましょう。
また、共有スペースが多いので自分の物はしっかりとしまい出したままにしないように気をつけましょう。
男女のトラブルは?
女性一人で泊まっても安全なのだろうかと心配される方もいると思います。100%安全とはいうことはできませんが、安全度が高い宿の特徴としては、
【 女性が一人でも安心して泊まれる宿の特徴まとめ 】
・女性専用のドミトリーがある
・部屋に鍵がついている
・夜間スタッフが常駐している
・女性専用アメニティが置かれている
これらの情報はホームページに書いてあることが多いのでチェックしてみましょう。
MARUYAは女性ドミトリーはないですが、部屋は鍵のつく扉が付いており、カーテンではなく壁で仕切られているので、女性からも人気の宿です。
夜間の施錠管理は?
夜間は専用の通用口があり、暗証番号キーを入力して入れるようになっている施設が多いです。
チェックインの際に暗証番号を教えてくれるので、チェックインしたらまずは暗証番号の写真を撮るのがおすすめです。
ゲストハウスのサービス・アメニティについて
設備・アメニティ
・ドライヤー:基本的にある
・シャンプー&ボディソープ:基本的に常備されているが安価なものであることが多い(こだわりのある方は持参をおすすめします)
・タオル:原則有料のことが多い(有料レンタル/有料販売している)
・耳栓:無料 or 有料(100~200円)で用意されている可能性大
・綿棒:基本的にある
・歯ブラシ: 有料(100~200円)で用意されている可能性大
・フリードリンク:お茶、紅茶、コーヒーが多い
・洗濯乾燥機:有料(100~200円)で用意されている可能性大
・館内着:無いところが多数
・浴衣:無いところが多数
・モーニングコール:無いところが多数
ゲストハウスを予約する際の事前に確認したいポイント
ポイント① 予約の際は自社サイトを要確認
一般的な旅行予約サイトに掲載している情報は、サイトによって掲載できる情報量が少ないため、宿泊施設が出している自社サイトを見た方が有益な情報が載っていることが多いです。
単純に、自社サイトのみの割引や宿泊プラン、イベントの情報など掲載しているところもあるので、日程を決める際の参考になると思います。
また、アメニティの情報など、宿泊に必要なものもわかるので準備をする際には確認をした方がより楽しめます。
ポイント② ゲストハウスのSNSをチェック
宿泊施設によって雰囲気は全然違ってきます。なのでInstagramでどんな人が泊まっているのか、施設内の内装はどんなところなのかチェックするのはおすすめです。またスタッフの人がどんな人がいるのかも滞在をする上で必要なのでチェックしましょう。
また、Facebookではイベント情報などを発信していることが多いです。そちらも併せて確認することをお勧めします。
guest house MARUYAのInstagramをチェック→@gh_maruya
補足:ゲストハウス用語集
1.ドミトリー:ベッドや寝る部屋
略語:「ドミ」「DM」
- 混合ドミトリー:男女混合の相部屋
略語:「混合ドミ」「MIX(ミックス)」
- 女性専用ドミトリー:女性専用の相部屋
略語:「女ドミ(ジョドミ)」「FD」
- 男性専用ドミトリー:男性専用の相部屋
略語:「男ドミ(ダンドミ)」「MD」
- 個室:1人、または知っているグループで泊まれる部屋
略語:「PR(プライベート・ルームの頭文字)」
- ヘルパー/フリアコ
意味:住み込みのスタッフ。清掃を行う代わりに、住居と食費が支給されているスタッフの呼び名
- まちやど
意味:宿のある街全体を宿泊施設と考え、街全体の過ごし方を提案してくれる。オリジナルマップなどを準備して紹介してくれたり、まちあるきツアーを実施してくれたりする。
8. ラウンジ/共有スペース
意味:宿泊ゲストが使えたり、ゲストが集まることのできるスペース。ここでイベントを行ったり、ゲスト同士の交流が生まれたりする場所。
最後に
ゲストハウスの「交流」と聞くとどうしてもハードルが上がってしまうかもれません。
交流だけが醍醐味ではなく、何か今まで自分自身が気がつかなかった発見があるのがゲストハウスを楽しめるところだと思います。
知らない人と話して、初めて気づく自分の良いところや知らない土地に来て普段は思いつかない発想が生まれたり、悩んでいたことが小さく思えて前向きに変わったり。
ゲストハウスを通してそんな発見があると良いなと思います。
一歩自分の知らない世界に飛び込んでみませんか?ご宿泊お待ちしています!